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道徳の教科化に伴う問題点

生徒一人ひとりの価値観

人として幅広い視点を持つことは大切なことですし、人間一人ひとり考え方や価値観が違うのは当たり前です。
しかし、道徳が教科化されることで、決められた考え方に従ってしまう可能性があります。
もちろん、社会的ルールやマナーとして、こうあるべきだという常識というものは存在します。
しかし、例外も存在しますし、場合によっては異なる方法をとったほうがいいケースもあるでしょう。
評価されるということで、先生が望ましいとする考え方に生徒たちが誘導されてしまう恐れがあります。

もう一つは評価の仕方です。
文部科学省は、テストのように点数をつけるのではなく記述式の評価をすることとしています。
しかし、実際に使われる中学校の教科書には数字による評価欄があるということです。
非常に忙しい先生たちにとって、一人ひとりに記述式の評価をするより、数字で評価をしたほうが楽ですし、教科書にその欄があれば使う先生、学校があって当然です。

教科書の作成

道徳が教科化されるにあたって、教科書も新しく作らなければならなくなりました。
教科書に含めるべき内容は、文部科学省が決めています。
新しい教科書を作る過程でさまざまな問題も起きています。

例えば、文部科学省が定めた基準の一つである「伝統文化の尊重、郷土愛」について、内容が不足していると言われたある教科書制作会社がありました。
そして、改善するためにある話の中の「パン屋」を「和菓子屋」に変更しました。
浅はかな考え方だと批判されたのは言うまでもありません。

しかし、反対に教科書を制作する側に立って考えれば、それだけ様々な内容を教科書に盛り込むのが難しいということです。
教科書の中に入れるべき目標は、「礼儀、節度・制約」など20ほどもあるのです。